ジョーディー・カーウィック
1982年オーストラリア、メルボルン生まれ。現在フランス、アルビを活動拠点とするジョーディー・カーウィックは、独学で制作活動を始め、静物画という古典的な題材にコンテンポラリーな視点からアプローチしている作家です。彼の絵画は、自身の家庭生活からインスピレーションを得ており、たびたび家庭的な要素がキャンバスに登場します。ヴァニタスの図像を想起させるように、花とタバコのような対照的な意味合いを持つ様々なオブジェクトがキャンバスの中で組み合わされ、人生の喜ばしい面と嘆かわしい面を描き出します。最近の作品では、家庭の様子の描写の中に肉食動物を登場させており、それは鑑賞者に最も原始的な本能や感情を思い起こさせます。ジョーディー・カーウィックは、特定の様式に制約されることなく、様々なテクニックを駆使し、美術史の名作の要素を作品に織り交ぜています。
主な個展に「The Three Month Dream」Piermarq*(シドニー、2020年)、「I love you, What’s your name」Anna Zorina Gallery(ニューヨーク、2019年)、「Sweep the leg, Johnny」Pt. 2 Gallery(カリフォルニア州オークランド、2019年)、「Diary of an Introvert」Delphian Gallery(ロンドン、2018年)がある他、Ambacher Contemporary(ミュンヘン、2019年)、Kunstforeningen Det Ny Kastet(ティスデズ、2018年)で行われたグループ展にも参加しています。