ススム・カミジョウ
1975年長野県生まれのススム・カミジョウは、16歳でアメリカに渡り、2000年にオレゴン大学を卒業した後、2002年にワシントン大学にて美術学修士を取得。現在はブルックリンを拠点に活動しています。カミジョウは動物や人の顔など身近なモチーフを色や形の歪みを通して抽象化する表現を追求しており、2014年からプードルのドローイングおよびペインティングシリーズを精力的に制作しています。彼の制作の伴侶とも言えるプードルの造形表現は年々進化し続け、ますます抽象化するとともに、様々な構図、色彩、背景、パターンとの組み合わせによって、作家特有の視覚的言語を築き上げています。また、最近の作品に鳥や魚、そして猫といった新たなモチーフを取り入れている様子から、作風が成熟しつつも、新たな挑戦へと踏み出す作家の積極的な姿勢が窺えます。
近年の主な個展に「帰って来たら When You Come Home」MAKI Gallery(東京、2024年)、「The Motherland」Venus Over Manhattan(ニューヨーク、2023年)、「The Sun Inside」Perrotin(パリ、2023年)、「Jack and Venus」Jack Hanley Gallery及びVenus Over Manhattan(ニューヨーク、2022年)、「Alone with Everybody」Perrotin(ソウル、2022年)などがある他、イギリス、ベルギー、ギリシャ、香港、メキシコなど世界各地でのグループ展やアートフェアにも参加し、近年欧米を中心に作品を多数発表しています。