ミヤ・アンドウ
ミヤ・アンドウは1973年ロサンゼルス生まれ。アンドウは鉄、木材、ガラス、アルミ、紙などさまざまな素材を使い、絵画やドローイング、彫刻、インスタレーションなどを制作しています。伝統と現代、人工物と有機物、東洋と西洋を巧みに融合させ、繊細な感性で自然の儚さを作品に映し出します。
最近の主な個展に「Vespertine Clouds (Yūgumo)」Sundaram Tagore Gallery(シンガポール、2024年)、「Sky Atlas」Wilding Cran Gallery(ロサンゼルス、2023年)、「Waiting for the Moon」Bolinas Museum(カリフォルニア州ボリナス、2023年)及びNancy Toomey Fine Arts(サンフランシスコ、2023年)、「Kumoji (Cloud Path / A Road Traversed By Birds And The Moon)」Kavi Gupta(シカゴ、2022年)、「Aki Wa Yuugure (In Autumn, The Evening)」Sundaram Tagore Gallery(ニューヨーク、2022年)、「Mugetsu (Invisible Moon)」MAKI Gallery(東京、2021年)がある他、2018年にはイサム・ノグチ美術館で個展「Clouds」を開催しました。また、スミソニアン・アメリカ美術館(ワシントンD.C.、2021年)やクリスタル・ブリッジーズ・アメリカン・アート美術館(アーカンソー州ベントンビル、2019年)、ロサンゼルス・カウンティ美術館(ロサンゼルス、2017年)など、美術館でのグループ展にも精力的に参加しています。そして2015年、彼女の大規模なインスタレーション「Emptiness The Sky(Shou Sugi Ban)」は、第56回ヴェネチアビエンナーレ国際美術展「Frontiers Reimagined」で展示されました。さらに、アンドウの作品はロサンゼルス・カウンティ美術館、デトロイト美術館、スコッツデール現代美術館、サンタバーバラ美術館、Haus der Kunstを含む、著名なパブリックあるいはプライベート・コレクションに多数収蔵されています。彼女はPollock-Krasner Foundation Grant Awardをはじめとする数々の受賞歴を持ち、数多くの公共の場でも作品を発表しています。特に、9/11から10年の節目にロンドンのエリザベス女王オリンピックパークに設置された、世界貿易センタービルの鉄骨を使った高さ30フィートの彫刻は、DARCアワードのベストライトアートインスタレーション部門にノミネートされました。
アンドウはカリフォルニア大学バークレー校で東アジア研究の学士号を取得した後、イェール大学とスタンフォード大学でさらにその研究を深めるとともに、日本では金工師の下で技術を習得しています。