タミー・キャンベル
1974年カナダ・アルバータ州生まれのタミー・キャンベルは、サスカトゥーンのサスカチュワン大学で美術学士号を取得し、現在はモントリオールを拠点に活動しています。フランク・ステラやエド・ルシェ、ヨゼフ・アルバース、そしてアンディ・ウォーホルなど、モダニズムおよびポップの巨匠による代表作を、綿密なリサーチに基づいて再現した作品で知られています。キャンベルはアクリル絵具を鋳込んで作られたハイパーリアルな疑似梱包材で作品を覆ったり、作品の一部を意図的に未完成のまま残したりすることで原作との違いを演出し、西洋美術史の正典として浸透している様々な信仰や仮定をユーモラスに覆します。
主な個展に「On View」Blouin Division(モントリオール、2022年)、「Exactly Wrong」MAKI Gallery(東京、2021年)、「Boring Art」Anat Ebgi(ロサンゼルス、2019年)、「Bring Ice, Thanks」Arsenal Contemporary Art(ニューヨーク、2019年)、「Concerning Certain Events」Mendel Art Gallery(カナダ・サスカトゥーン、2015年)、「Why Can’t Minimal」Justina M. Barnicke Gallery(トロント、2014年)などがあるほか、主にアメリカとカナダにて多数のグループ展に参加してきました。また、カナダビエンナーレ2014(カナダ国立美術館、オタワ)と第30回ベー・サン・ポール現代アート国際シンポジウム(カナダ、ベー・サン・ポール、2012年)にも参加しています。