MAKI Collection
MAKI Collectionでは、「アートを鑑賞する」だけではなく、「アートをコレクションする」ことに焦点を当て、ギャラリーオーナーである牧夫妻が長年に渡ってコレクションしてきた作品を公開していきます。コレクター、アーティスト、ギャラリー、美術館の垣根を越え、それぞれの立場から「交流、議論、提案」を行うことを目指していくため、展示する作品は弊社所属アーティスト、他ギャラリー所属アーティスト、国籍など利害に一切捕らわれることはありません。
日本のアートマーケットは世界に比べるとまだまだ小さく、その広がりが期待される今日、ギャラリー側がコレクションすることの喜び、展示や保管など様々な要素をコレクターの視点をもって伝えることで、相互の立場をフラットにさせていきたいと願い、本スペースを設立しました。つまり、コレクターに購入を提案するギャラリーが、同時にコレクションの意味や面白さだけでなく悩みや知識を共有することが大切だと考えているのです。
牧は一個人として一人ひとりのアーティストに向き合い、一つひとつの作品を見つめてきました。こうしてつくられたコレクションを、定期的に入れ替えながら公開し、来館してくださったお客様と対話していきたいと思っています。「アートをコレクションする」ことの意義を、本コレクションを直接ご覧頂きながら、身近な物として体感いただければ幸いです。
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Photo: Naohiro Utagawa
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展覧会名 | Selection
作家名(順不同) | ジョナス・ウッド、ジェニファー・グイディ、ジェイク・ロングストレス、ジュリー・カーティス、セイヤー・ゴメス、鍵岡リグレアンヌ、カズ・オオシロ、多田圭佑、田村琢郎、タムラサトル
会期 | 2023年2月23日 – 3月31日
MAKI Collectionでは、2023年2月23日より「Selection」展を開催します。数多くのコレクションの中から初紹介となるジュリー・カーティスや多田圭佑のペインティングをはじめ、過去に反響を呼んだジョナス・ウッドやジェニファー・グイディ、ジェイク・ロングストレスなど、未公開作品も含めL.A.のアーティストによる大型作品を主軸としたダイナミックな作品群を一挙に公開いたします。短い会期ではございますが、ぜひこの機会にご高覧いただけましたら幸いです。
展覧会名 | Presence
作家名(順不同) | ユージーン・スタジオ/寒川裕人、マッティ・ブラウン、ローレンス・キャロル、リー・キット、オーガスタ・ウッド、ルイジ・ギッリ、鍵岡リグレアンヌ、山口幸士、タムラサトル、田村琢郎、ミヤ・アンドウ他
会期 | 2022年7月5日 – 11月26日
MAKI Collectionでは7月5日より「Presence」展を開催します。‘Presence=気配’と題した本コレクション展は、国内外のさまざまなアーティストによる多種多様な表現、技法を用いた作品で構成されています。ユージーン・スタジオ / 寒川裕人の「レインボーペインティング」シリーズと「ホワイトペインティング」シリーズを中心に、芸術作品から発する力強い気配をテーマに展示構成いたしました。‘群像のポートレート’とも呼ばれている「レインボーペインティング」は、一見単色ベースのグラデーションが塗られた巨大なキャンバスに見えますが、近づいてみると無数の点描によって形成されていると気づかされます。その一筆一筆は個人を象徴すると同時に、画面の中で群がることで、大衆の強力な気配を放ちます。また、同作家を代表する「ホワイトペインティング」シリーズは、公共の場に真っ白のキャンバスを設置し、通行人に口づけをしてもらうという参加型パフォーマンスによって生み出されています。白いキャンバスからはその物理的痕跡は読み取れませんが、作品のコンセプトと物語を考慮することにより、参加者たちの気配を感じとることができます。
ローレンス・キャロルやミヤ・アンドウの優美な素材感。山口幸士の工事現場を描いた作品から感じられる工業的な活力。光と影を優雅に働かせるオーガスタ・ウッドとルイジ・ギッリの写真、そしてリー・キットの映像インスタレーション。揺らめく緊張感を放つ鍵岡リグレアンヌの水面ペインティング。ストイックでありながらも誘惑的なマッティ・ブラウンの洗練されたスツール作品群。これら作品のダイナミックな気配に浸りながら、鑑賞者みなさま一人一人にご自身の存在を再確認していただければ幸いです。
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Photo: Naohiro Utagawa
展覧会名 | Amalgam
作家名(順不同) | 井田大介、高橋銑、サイトウマコト、井田幸昌、篠田太郎、山口幸士、山本隆博、今井麗、baanai、田村琢郎、タムラサトル
会期 | 2022年1月28日 – 6月11日
個性、知性、感性に溢れた日本人アーティストで構成される「Amalgam」展をMAKI Collection第3回目の企画展として2022年1月28日より開催します。
前回の「JAPAN」展に引き続き、様々な年代、ジャンルの日本人アーティストにフォーカスし、それぞれの個性が色濃く反映された作品たちが、互いに呼応しあえる空間を目指し展示構成いたしました。
日本の地で育ち、自然、文化、文脈、時代を取り入れながら作品制作に没頭する各アーティスト達。それを色濃く反映するもの、また欧米やアジア諸国、その歴史や文化の影響を受けつつこの地で自身のアートを成立させるもの。
なかでも、このコロナ禍のもと、以前に比べ世界との行き来が困難になり、メディア上でしか国外の情報を取り入れることのできない環境下にわたしたちは置かれています。アーティストがどのように作品に向き合ってきたのか、何を表現してきたのか、または彼らの中で意図的ではなく無意識のうちにこの時代が作品に反映されているのか。
MAKI Collectionの中でも2020年以降の作品を中心に展示を構成いたしました。是非会場に足を運んでいただき、それらを感じ取っていただければと思います。
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Photo: Naohiro Utagawa
展覧会名 | JAPAN
作家名(順不同) | 鍵岡リグレ アンヌ、井田幸昌、サイトウマコト、篠田太郎、三沢厚彦、三島喜美代、他
会期 | 2021年5月22日 – 12月11日
MAKI Collection第2回目となる企画展は、日本人アーティストに焦点を当てたコレクション展となります。多種多様なジャンルや年代のアーティストで構成される本展。厳格さや気品、奥深さや秩序など、この地のアーティストが潜在的にもつ厳かな空気感を放つもの。自然と都会を隣り合わせに、四季という移りゆく無限の彩で包んでいるこの地でこそ映しだされる色彩、光、影。アイデンティティに富んだコンセプチュアルなものや日本由来のファッションやカルチャーを反映するもの。その様々な時代やジャンル、空気感を日本という括りで共存させることを試みました。定期的に展示入れ替えを行いながら開催してまいります。
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Photo: Naohiro Utagawa
展覧会名 | L.A.
作家名 | ジョナス・ウッド、シオ・クサカ、マンゴ・トムソン、ジェニファー・グイディ、カズ・オオシロ、他
会期 | 2020年9月5日 – 2021年5月1日
現在、ニューヨークやロンドンと並びアートマーケットの中心地となっているロサンゼルス。美術館、ギャラリー、アーティスト、そしてコレクターの垣根がなく、互いに行き来し、情報交換が活発なのもこの地域の特徴といえるでしょう。ここに新しい表現が数々と生まれてきているのです。新スペースMAKIもその思想に影響を受けて開設しています。アートに関わるあらゆる人が活発に議論をしてこそ、次の世代を担う作品が生まれると信じる、牧の長年の思いがここに実現しました。新スペースMAKIのグランド・オープンを記念する本展覧会。ぜひ皆さまにご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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Photo: Naohiro Utagawa
MAKI Collection
東京都品川区東品川1-33-10
営業時間:11:30~19:00
定休日:日曜・月曜
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Photo: Naohiro Utagawa