MAKI
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Exhibitions

カズ・オオシロ、田村琢郎

  • 伊藤彩、カズ・オオシロ、田村琢郎、風能奈々、油野愛子
  • 2025/03/15-2025/04/20
  • まえばしガレリア ギャラリー2, 前橋

Installation view, artwork: Takuro Tamura

このたび小山登美夫ギャラリーとMAKI Galleryは、まえばしガレリア ギャラリー2にて、伊藤彩、カズ・オオシロ、田村琢郎、風能奈々、油野愛子によるグループ展を開催いたします。

伊藤の作品はオレンジ、赤、緑、紫、黄色など人工的なネオンのような暗く鮮やかな色彩の渦、傑出した構成力の時空がねじれた背景、飄々とした人かなにかが巨大化、矮小化されたり、浮いたりと、けだるい無重力の空間を覗き込んでいるような不思議な感覚を覚えさせます。
オオシロは、ポップアートやミニマリズム、抽象的表現主義などを参照しながら、それらの思想を独自に展開し、立体と平面、抽象と具象、リアリティとイリュージョンなど、さまざまな二項対立の上に立って作品の本質を探ります。
田村は日常風景から制作のインスピレーションを得ることが多く、特に交通に関連するモチーフをよく作品に取り入れ、持ち味の鋭い観察眼と高い技術力、そして遊び心溢れる感性を活用して、身近なものを元の文脈や役割から切り離して、新たな存在意義を与えます。
風能は自らの生活での体験や感覚、感情を、新たな物語世界に昇華させるように緻密に大胆に作品に展開。繊細な筆致で高い密度のマチエールを絡みあわせた画面は、磁器や彫金を思わせるかのような光沢と、刺繍や織物のような重層感があり、それをアクリル絵具のみで生み出しています。
油野は幼年期と青年期の間に横たわるギャップや感情をベースに、金属や樹脂、陶芸、アクリル絵具など多様な技術と素材で作品制作を行います。自分とはなにかを問うその表現に、鑑賞者は自身の情景を映し出すことができるでしょう。

突出したアイデア、発想力、着眼点を持ち、独自にオルタナティブな道を切り開いているアーティスト5人による展示をぜひご高覧ください。

山本亜由夢

Installation view, artwork: Ayumu Yamamoto

MAKI Galleryはこの度、国内外の主要アートフェアやグループ展を中心に作品発表を行ってきた山本亜由夢の初個展「Travel the topics」を表参道ギャラリースペースにて開催いたします。

山本の色鮮やかな作品には、室内風景、動植物などのモチーフと共に豊かな自然に囲まれた恋人同士などが描かれており、親密と不和、光と影、整然と雑然など、矛盾する様々な感情や物語がひとつの画面に潜みます。画面作りにおいても、油絵具とアクリルを用いて、厚塗りと薄塗り、光沢色とマット色など質感を多様化することにより、様々な表情が共存するように描かれています。また、同じ空間内に違う場所や時間を同時に存在させており、その多面的な画面構成は鑑賞者を山本の世界観へと引き込みます。

MAKI Galleryでの初個展となる本展は、鑑賞者を体感的に魅了する大作から、主題にフォーカスした力強い小品に加え、山本のアトリエを再現させるような多数のドローイングで構成されたインスタレーションを展示します。会場全体を通して山本が創り出す“親密”な世界観を感じ取っていただければ幸いです。

清川あさみ

Installation view, artwork: Asami Kiyokawa

MAKI Galleryではこのたび、日本人アーティスト清川あさみによる個展「神話の糸」を天王洲ギャラリースペースにて開催いたします。本展は2024年夏に鹿児島県・霧島アートの森にて開催された清川の特別企画展「ミスティック・ウィーヴ:神話を縫う」を引き継ぎながら、過去から未来へと続く人類の物語を自然と都市、伝統とテクノロジーの交差点で紡ぎ直す試みとなります。

清川のアーティストとしての活動は、個人の内面や感情を描いた初期の作品から、社会全体や地球規模のテーマを扱う現在の作品へと大きな変化を遂げてきました。しかし、その根底にある「人間の本質に問いを投げかける」という姿勢は一貫しています。自然と都市、伝統とテクノロジー、個人と社会といったテーマに対して、これまでにない視点で考えるきっかけを生み出したいと強く願う清川。そんな作家が神話の世界に鑑賞者を誘い、新たな時代の価値観をともに探ろうとする本展を、どうぞ会場にてご高覧ください。

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